「平等」理念と政治

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「平等」理念と政治
―大正・昭和戦前期の税制改正と地域主義

佐藤健太郎著
ISBN:978-4-905497-23-3、A5判上製、359頁、本体価格:3,900円
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「平等」の理念は現実の政治過程にいかに関わったのか。
政治の根源に関わる「平等」の問題を通じて描く《理念の政治史》

【目次】

はじめに――視角と課題

LinkIcon「はじめに」がPDFでご覧になれます

第1章 神戸正雄の思想形成過程と河上肇――個人・社会・国家の思想空間

LinkIcon第1章 序

第1節 「折衷主義者」神戸正雄
第2節 『貧乏物語』をめぐる思想空間――河上肇、山路愛山、北一輝、ベルゲマン
第3節 社会政策的税制論の展開と神戸正雄の税制論
第4節 社会評論と政治的実践―第一次大戦前後の神戸正雄
小括


第2章 税制改正案における思想と政治過程――財産税と地租委譲

LinkIcon第2章 序

第1節 税制改正問題と原敬内閣――高橋是清の「画一」批判と「地方自治」
第2節 原敬内閣期における臨時財政経済調査会審議の展開
第3節 高橋是清内閣と税制改正――政策理念と政治過程
小括

第3章 政党政治と地域の「平等」――「画一」と「特殊」

LinkIcon第3章 序

第1節 政党政治と知事公選――野党の理念から与党の論理へ
第2節 政党政治と地租委譲――委譲案の変容と流転
第3節 政党政治と地域主義――雪害・沖縄・地租法改正
小括

おわりに

あとがき
人名索引

【著者】佐藤 健太郎(さとう・けんたろう)

1976年岩手県に生まれる。東京大学法学部卒業、東京大学大学院法学政治学研究科進学、2012年同大学院博士課程修了。博士(法学)。
東京大学大学院法学政治学研究科附属近代日本法政史料センター原資料部助教、立教大学法学部兼任講師等を経て、現在千葉大学法政経学部准教授。
主な論文・著書に「大正期の東北振興運動――東北振興会と『東北日本』主幹浅野源吾」(『国家学会雑誌』118巻3・4号、2005年)、「犬養毅」「米内光政」(御厨貴編『宰相たちのデッサン――幻の伝記で読む日本のリーダー』ゆまに書房、2007年)など。

【書評・紹介】

●『日本歴史』830号、2017年7月 評者:中尾敏充氏(奈良大学教授)
●『レヴァイアサン』第58号、2016年4月 評者:佐々田博教氏(北海道大学)
●『政治思想研究』第16号、2016年5月 評者:小原薫氏(國學院大學)
●≪日本図書館協会選定図書≫第2926回 平成26年10月22日選定
●「都市問題」第11号(2014年11月、評者は後藤・安田記念東京都市研究所研究室長・木村佳弘氏です。
●「生活経済政策」第215号(2014年12月)、「発想の転換を! ピケティの『21世紀の資本論』を超えて」(小川有美氏執筆)のなかで、本書を取り上げていただきました。
●図書新聞(2015年2月7日)
「…理念史を実際の政治過程から構築しようとする著者の手法は成功している…」(首都大学東京教授・源川真希氏)

●毎日新聞(2014年12月14日)読書面「2014 この3冊」
「…戦前期にあって熱く論じられた、均質ならざる地方が負担すべき平等な税制とは何かとの大問題に、理念と政治過程双方から大胆かつ繊細に迫った力作。」(東京大学教授・加藤陽子氏)

●読売新聞(2014年10月5日)読書面
「…本書は、戦前の日本の税制をめぐる歴史研究である。が、遠い過去の話と思ってはいけない。とても生々しいのである。(中略)結局、政治はいつも理想と生々しい現実のぶつかり合いによって決まる。丹念な歴史研究が、それを教えてくれる。(東京大学教授・宇野重規氏)

●「出版ニュース」10月上旬号
●朝日新聞(2014年9月21日)読書面
「…本書の功績は、理想を少しでも実現しようと政策現場で奮闘する神戸の姿を描くことで、その積極面を浮き彫りにした点にあるといってよい。」
(京都大学教授・諸富徹氏)