井出一太郎回顧録

64-S .jpg井出一太郎回顧録――保守リベラル政治家の歩み
(2018年5月31日刊行)

井出一太郎 著
井出亜夫・竹内桂・吉田龍太郎 編
ISBN:978-4-905497-64-6、400頁、本体価格:3,600円
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農林大臣、郵政大臣、内閣官房長官などを歴任した井出一太郎。政界引退後に、地元の長野県南佐久で開催していた「井出学校」において語っていた回顧談をもとにした一冊。
歌人としても名高い井出一太郎であることから、巻末には118首の歌も付す。


主な内容

第1章 政治家になるまで

父母について/井出家のルーツ/野沢時代/臼田小学校/橘倉酒造の合名会社化/初めての東京/松本高等学校時代/寮生活/遭難未遂/松本高等学校の政界関係者/橘倉酒造へ帰る/橘倉酒造における苦労/昭和恐慌後の長野県経済/満洲事変/五・一五事件/小海線の国鉄化/二・二六事件/松尾神社の建立/羽田武嗣郎の衆院選出馬/井出今朝平の選挙違反/気胸を患う/庫出税反対の演説/小山春江との結婚/中国旅行/佐久の酒造業の整理/佐久酒造組合の中国旅行/橘倉酒造の事業拡大と逮捕/京都大学時代/太平洋戦争の開戦/大政翼賛会と翼賛壮年団/翼賛選挙/戦時期における昭和研究会の接触/南方行きの試みと搭乗船の撃沈/バンコク訪問の実現/佐久文化会/東信航空株式会社の経営/敗戦前後の状況/賠償問題と戦争責任問題

第2章 代議士になる

初出馬/選挙運動/新政会から国民協同党の結成まで/帝国議会における憲法審議/農地法の制定/中選挙区制の復活/公職追放/第二三回衆議院議員総選挙/片山内閣の成立/芦田内閣の成立/第二次吉田内閣の成立/戦後日本の骨組みの形成/朝鮮戦争/講和問題/議員立法の提案/訪米/追放解除/抜き打ち解散/バカヤロー解散/改進党国会対策委員長/衆議院農林委員長/吉田内閣総辞職/鳩山内閣の成立/日ソ国交回復/鳩山内閣の内政

第3章 自民党政治のなかで

保守合同/石橋内閣の成立/石橋首相の組閣と総辞職/農林大臣としての業績/岸内閣の成立/松村謙三の訪中/安保問題/佐藤内閣の成立/佐藤内閣の諸施政/黒い霧解散/美濃部亮吉東京都知事の誕生/沖縄・小笠原返還交渉/倉石問題/佐藤内閣期の中国問題/三木武夫の総裁選出馬/大学紛争/中南米訪問/郵政大臣就任/三木武夫の二度目の総裁選出馬/公害問題/河野謙三参議院議長の誕生/沖縄返還/佐藤内閣の退陣と評価/田中内閣の成立/田中首相の訪米/日中国交正常化/第三三回衆議院議員総選挙/小選挙区制導入の検討/金大中事件/田中首相のソ連訪問/第一次石油ショック/田中首相の東南アジア訪問/スト権問題/第一〇回参議院議員選挙/三閣僚の辞任/佐藤栄作のノーベル平和賞受賞/田中金脈問題と田中内閣総辞職

第4章 内閣官房長官

椎名裁定/三木首相の組閣/三木内閣期の中国問題/三木武夫の改革構想/宮澤外相のソ連訪問/経済問題への対応/エリザベス女王の来日/金鍾泌韓国首相の来日/佐藤栄作の死去/公職選挙法と政治資金規正法の改正/三木首相の訪米/クアラルンプール事件/ライフサイクルプラン/物価と景気の問題/昭和天皇の訪米/スト権スト/赤字国債の発行/ロッキード事件/田中前首相の逮捕/三木おろし/新自由クラブの結成/九月一〇日の臨時閣議/ベレンコ中尉の亡/衛費のGNP一%抑制問題と核拡散防止条約の批准/三木内閣総辞職


第5章 長老議員として

福田内閣の成立/ロッキード裁判の開始と証人喚問/参議院における比例代表制の導入/社会民主連合の結成/第一一回参議院議員選挙/園田外相のソ連訪問/派閥解消問題/福田首相のサミット参加/ダグラス・グラマン事件/予算委員会における予算案の否決/四〇日抗争/ハプニング解散/鈴木内閣の成立/鈴木内閣と行政改革/鈴木首相の訪米/ライシャワー証言/日韓問題/教科書問題/内閣改造/鈴木内閣総辞職と中曽根内閣の成立/中曾根首相の訪米/田中判決/中曾根首相と改革/第一三回参議院議員選挙/第三七回衆議院議員総選挙/靖国神社参拝/公社の民営化/全斗煥大統領の来日/二階堂擁立工作/井出議長説/創政会の結成/男女雇用機会均等法の成立/三光汽船の倒産/政界引退


第6章 政治家引退後

総選挙後の中曽根政権/竹下内閣の成立/リクルート問題/消費税問題/三木武夫の思い出/昭和天皇の思い出/宇野内閣/海部内閣の成立


おわりに

続 青葉夕影――井出一太郎歌集

付論1 農業基本法の骨格
付論2 二大政党は何処へ行く――望まれる保守党の新しい波

解題1 井出一太郎と三木武夫  【竹内 桂】
解題2 昭和・平成期の日本政治と井出一太郎 【吉田龍太郎】

井出一太郎関連年譜
井出一太郎関連系図

主要人名索引

【著者】井出一太郎(いで・いちたろう)
1911 年長野県南佐久郡臼田町(現佐久市)生まれ。1931 年旧制松本高校卒業。1943 年京都帝国大学農学部卒業1946 年第22 回衆議院議員総選挙で当選。以後連続16 回当選。1986 年政界引退。その間、農林大臣、郵政大臣、内閣官房長官などを歴任。1996 年6 月2 日逝去。
【編者】
井出亜夫(いで・つぎお)
1943 年生。1967 年東京大学経済学部卒。同年通産省入省、英国サセックス大学経済学修士。OECD 日本政府代表部参事官、中小企業庁小規模企業部長、日本銀行政策委員、経済企画庁国民生活局長、経済企画審議官(OECD 経済政策委員会日本政府代表)等を歴任。退官後、慶應義塾大学教授、日本大学大学院グローバル・ビジネス研究科教授・同研究科長、中国の発展と環境に関する国際委員会(CCICD)WG 議長、国際中小企業会議代表幹事。現在、JCMS(株)アジア交流塾塾長。主な著作に、『アジアのエネルギー・環境と経済発展』(共著、慶應義塾大学出版会、2004 年)、『日中韓FTA』(共著、日本経済評論社、2008 年)、『世界の中の日本の役割を考える』(共著、慶應義塾大学出版会、2009 年)。

竹内桂(たけうち・けい)
1973 年生。明治大学大学院政治経済学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。明治大学政治経済学部助教。主な業績に、『三木武夫秘書回顧録』(編集、吉田書店、2017 年)、『戦後日本首相の外交思想』(共著、ミネルヴァ書房、2016 年)、「石橋湛山内閣期の三木武夫」(『石橋湛山研究』第1 号、2018 年)、「保守合同前の三木武夫」(『法政論叢』第54 巻第1 号、2018 年)、「「阿波戦争」に関する一考察」(『選挙研究』第32 巻第1 号、2016年)。

吉田龍太郎(よしだ・りゅうたろう)
1985 年生。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。慶應義塾大学SFC 研究所上席所員・亜細亜大学非常勤講師。主な業績に、「芦田均と地元地方選挙」(『政治経済史学』第605 号、2017 年)、「保守合同後の外交政策論争」(『法政論叢』第51 巻第1 号、2014 年)。