貴族院議長・徳川家達と明治立憲制

68-S.jpg貴族院議長・徳川家達と明治立憲制
(2018年10月刊行)

原口大輔著
(ISBN:978-4-905497-68-4、302頁、本体:4,000円)
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徳川宗家第16代当主・徳川家達のあゆみ
明治憲法体制下において貴族院議長はいかなる役割を果たしたのか
各種史料を駆使してその実態を描き出した力作

【目次】
序 章 議会政治史からみる徳川宗家の近代

第一章 貴族院議長の「誕生」――帝国議会の開幕
 第一節 枢密院における審議
 第二節 帝国議会の開幕と貴族院議長・伊藤博文
 小 括――貴族院議長への期待と課題

第二章 貴族院議長・近衛篤麿の議会指導とその限界
 第一節 近衛篤麿の入閣問題と貴族院議長就任
 第二節 第四次伊藤博文内閣と貴族院
 第三節 第一次桂太郎内閣と貴族院
 小 括――貴衆両院関係における議長・近衛篤麿

第三章 徳川家達と大正三年政変――「公平」と「院議」のはざまで
 第一節 徳川家達の貴族院議長就任
 第二節 議長交際費問題と各派交渉会
 第三節 「懇話会」の誕生と各派交渉会の「実質化」
 第四節 第一次山本権兵衛内閣と議長・家達
 第五節 徳川家達、大命拝辞
 小 括――「場」の主宰者とその矜持

補 論 柳田国男書記官長との確執――貴族院議長と貴族院事務局
 第一節 貴族院事務局の組織
 第二節 徳川家達と柳田国男
 小 括

第四章 ワシントン会議全権委員への選出とその影響
 第一節 全権委員選出経緯
 第二節 全権・徳川家達への反応と期待
 第三節 海軍軍縮問題における「失言」
 第四節 帰国時の反応と評価
 小 括――「実在」化した「十六代様」とその政治的意義

第五章 憲政常道期の貴族院議長・徳川家達
 第一節 清浦奎吾内閣と議長・徳川家達
 第二節 貴族院改革問題と議長の議会運営への批判
 第三節 火曜会の誕生と徳川家達の入会
 第四節 貴族院制度調査委員会と議長・家達
 小 括――穏健な「第二院」への挑戦と挫折

第六章 徳川家達の「重臣」化構想
 第一節 「重臣」拡張論と貴族院議長
 第二節 徳川家達の貴族院議長辞職と優遇問題
 小 括――「重臣」化構想の中の貴族院議長

終 章 貴族院議長・徳川家達と明治立憲制

徳川家達略年譜
索 引

【著者】
原口 大輔(はらぐち・だいすけ)
1987年生。2010年3月九州大学文学部人文学科卒業、九州大学大学院人文科学府進学、2015年3月同大学院博士後期課程修了。博士(文学)
九州大学大学院人文科学研究院助教、同専門研究員などを経て、現在、日本学術振興会特別研究員PD(青山学院大学)、公益財団法人德川記念財団特任研究員。
主な論文・著書に、「桂園時代――議会政治の定着と「妥協」」(小林和幸編『明治史講義【テーマ篇】』〔筑摩書房、2018年〕)、「貴族院議長・近衛篤麿と貴衆両院関係の岐路」(『日本歴史』第834号、2017年)、「憲政常道期の貴族院議長・徳川家達」(『九州史学』第173号、2016年)、「徳川家達と柳田国男 ――「河井弥八日記」から見る柳田辞職問題」(『史淵』第153輯、2016年)など。

【書評・紹介】
●読売新聞(2018年12月2日)書評欄(評者:苅部直氏・東京大学教授)