〈地域〉から見える天皇制

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河西秀哉・瀬畑源・森暢平 編著
ISBN:978-4-905497-82‐0、277頁、本体価格:2,400円

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天皇(制)と地域はいかなる関係を紡いできたのか。気鋭の研究者7名が、沖縄、北海道、旧幕領、乳人、軽井沢、小田原、福島をフィールドに歴史的視点から丹念に論じる。

【目次】
第Ⅰ部 周縁から見た天皇制

第1章 戦後沖縄の皇室報道――「反復帰」論出現以前を中心に  【冨永 望】
一 沖縄戦終結からサンフランシスコ講和条約発効まで
二 皇室と沖縄の絆
三 沖縄のミッチー・ブーム

第2章 昭和天皇訪沖の政治史――植樹祭・特別国体への天皇出席をめぐる相克  【舟橋正真】
一 本土復帰後の天皇訪沖計画
二 植樹祭への天皇出席要請
三 反対論の表面化
四 皇室への要請断念
五 天皇の海洋博出席案

第3章 象徴天皇制と北海道北部――「国境」という自己意識の形成  【河西秀哉】
一 戦前における天皇・皇族の訪問
二 戦後における皇族の訪問
三 昭和天皇・香淳皇后の稚内訪問
四 徳仁親王の訪問
五 明仁天皇・美智子皇后の訪問


第Ⅱ部 地域から見た天皇制

第4章 戦前期の乳人選定と地域社会の変容  【森 暢平】
一 乳人候補の多様化と社会統合
二 新中間層乳人
三 農村共同体の再編と乳人
四 戦時下の乳人

第5章 皇室・旧藩主家・小田原町・地域住民――小田原城址地をめぐる所有と利用の関係史  【加藤祐介】
一 明治期における小田原城址地をめぐる諸主体
二 関東大震災後における御料地払い下げ問題の展開
三 地域住民による濠埋め立て反対運動と最終的決着

第6章 「雪冤」から「開発」へ――戦前戦後福島県会津地方における秩父宮妃勢津子の表象をめぐって  【茂木謙之介】
一 「雪冤」と皇族の参照――戦前会津地方における松平節子表象
二 「開発」と縁の再確認――戦後会津地方における皇族/妃表象

第7章 軽井沢と皇室――地域発展と「皇室ブランド」の「物語」  【瀬畑 源】
一 戦前の軽井沢の発展
二 戦後の軽井沢の発展
三 大衆化の中の軽井沢

【編著者・執筆者】
河西 秀哉(かわにし・ひでや)
名古屋大学大学院人文学研究科准教授。1977年生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程修了、博士(歴史学)

瀬畑 源(せばた・はじめ) 
成城大学非常勤講師。1976年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)

森 暢平(もり・ようへい)
成城大学文芸学部教授。1964年生まれ。京都大学文学部卒業、国際大学大学院修了

冨永 望(とみなが・のぞむ)
京都大学大学文書館助教。1974年生まれ。京都大学大学院文学研究科現代文化学専攻博士後期課程単位取得満期退学、京都大学博士(文学)

舟橋 正真(ふなばし・せいしん) 
立教大学立教学院史資料センター助教。1982年生まれ。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)

加藤 祐介(かとう・ゆうすけ)
成蹊大学文学部助教。1986年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)

茂木 謙之介(もてぎ・けんのすけ) 
東北大学大学院文学研究科准教授。1985年生まれ、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術)


【書評・紹介】
●『北海道新聞』(2020年2月16日)、評者:竹内正浩氏
●『読売新聞』(2020年2月17日)文化面 インタビュー記事掲載